ピックルボールってどんなスポーツ?テニスと何が違う?
ピックルボールは、テニス・卓球・バドミントンの要素を組み合わせたようなラケットスポーツです。
ネットを挟んでボールを打ち合うところはテニスと同じですが、使う道具やコートの広さが違います。
まずはテニスと比べてみましょう。
コートの大きさ(ダブルス)
ピックルボール | 約13.4m × 6.1m
テニス| 約23.8m × 11.0m
ラケット
ピックルボール| 板状のパドル
テニス| ガットを張ったラケット
ボール
ピックルボール| 穴の開いたプラスチック製
テニス| フェルトで覆われたボール
サーブ
ピックルボール| 基本は下から打つ
テニス| 頭上から打つのが一般的
コートはテニスの約3分の1!
ピックルボールのコートは、バドミントンのダブルスと同じ大きさです。
テニスのダブルスコートと比べると面積は約3分の1。
コートがコンパクトなので、比較的短い距離でボールを打ち合えます。
とはいえ、上級者同士の試合は迫力満点!
ネットの近くで素早くボールを打ち合ったり、相手の動きを見てコースを変えたりと、スピードと駆け引きの両方が楽しめます。
ボールには最大40個もの穴がある!
もうひとつ特徴的なのが、使うボールです。
ピックルボールのボールはプラスチック製で、表面には26〜40個の穴が開いています。
穴はボールの飛び方にも関係しており、屋内用と屋外用で仕様が異なる製品もあります。
見た目は少し変わっていますが、こうした独特の道具もピックルボールの特徴です。
アメリカでは2,430万人がプレー!なぜそんなに人気なの?
まずは、ピックルボールの人気がどれほど広がっているのか、数字から見てみましょう。
アメリカのスポーツ・フィットネス産業協会(SFIA)が2026年6月に発表した調査によると、2025年のピックルボール参加者は約2,430万人でした。
2020年は約420万人だったので、わずか5年間で5倍以上に増えたことになります。
さらに、SFIAはピックルボールを、アメリカで5年連続の急成長スポーツと報告しています。
実は若者にも人気!
ピックルボールというと、シニア世代が楽しむスポーツというイメージを持つ人もいるかもしれません。
ところが、2025年のアメリカの調査では、13〜24歳の参加率が年代別で最も高くなりました。
また、女性プレイヤーの割合も2020年の38.6%から2025年には42.9%へ増加。
幅広い世代に人気が広がっていることがわかります。
一度だけじゃなく、何度もプレーする人が増えている
さらに注目したいのが、継続してプレーする人の数です。
SFIAの調査では、年間8回以上プレーする人を「コアプレイヤー」として集計しています。
その人数は、2020年の約140万人から2025年には約750万人へ増加しました。
単に一度体験するだけでなく、繰り返し楽しんでいる人も増えているんですね。
もちろん、こうした数字だけで人気の理由すべてがわかるわけではありません。
それでも、一時的な話題にとどまらず、定期的に楽しむスポーツとして広がっている様子がうかがえます。
日本ではまだ知らない人が約9割!でも興味を持つ人は多い?
では、日本のピックルボール事情はどうなっているのでしょうか?
2026年4月に発表された「日本のピックルボール市場調査2026」では、全国の15〜79歳の男女3万人を対象にアンケートを実施しました。
その結果、ピックルボールの認知率は13.1%。
約87%の人が、まだピックルボールを知らないという結果になりました。
また、同調査では国内の競技人口を約33万人と推計しています。
まだ知名度は高くないものの、すでに多くの人がプレーしているようです。
内容を知っている人の74.1%が「興味あり」!
この調査で特に面白いのが、認知度とプレーへの興味の関係です。
競技の内容まで知っている人では、なんと約4人に3人がプレーに興味を示しました。
もちろん、興味がある人ほど競技について詳しく調べている可能性もあるため、知っただけで興味が高まるとは断定できません。
それでも、ピックルボールの内容を知っている人ほど関心が高いという結果は、興味深いですね。
ピックルボールの魅力は?人気を集める3つの特徴
ここまで人気の広がりを見てきましたが、実際にプレーする面白さはどこにあるのでしょうか?
ピックルボールには、ほかのラケットスポーツとは少し違う特徴があります。
① 初めてでもラリーを楽しみやすい
ピックルボールはコートがコンパクトで、基本のサーブも下から打つため、初心者が挑戦しやすいスポーツです。
さらに、最初の返球では、お互いに一度ずつボールをバウンドさせるルールがあります。
サーブを受ける側はワンバウンドして返球し、サーブした側もワンバウンドして打ち返すというもの。
これによって、サーブ直後からネット前で一気に攻撃するような展開が制限され、ラリーを楽しみやすくなっています。
② 力いっぱい打てば勝てるわけじゃない!
ピックルボールでは、強いショットだけでなく、ボールをやさしく打つ技術も大切です。
実は、ネットの近くには「キッチン」と呼ばれるエリアがあります。
ここでは、ボールが地面に落ちる前に直接打ち返す「ボレー」が禁止されています。
そのため、ネットのすぐ近くに立って強いショットを打ち続けるだけでは勝てません。
相手が届きにくい場所を狙ったり、ボールをふわっと落としたり。
こうした駆け引きが、ピックルボールならではの面白さです。
③ 年齢を超えて一緒に楽しめる
ピックルボールには、幅広い世代が楽しめるという特徴もあります。
日本のテレビ番組では、なんと保育園児と90代のシニアが対決する場面も紹介されました。
保育園児と90代が同じコートで勝負するなんて、なかなか珍しい光景ですよね。
もちろん、年齢や体力によって無理のないプレーを心がけることは大切です。
それでも、ラリーを続けることを楽しんだり、ダブルスでペアと協力したりと、楽しみ方は人それぞれ。
勝ち負けだけでなく、人との交流も楽しめるスポーツです。
日本でも気軽に始められる?体験会やプレー場所を紹介
「ちょっとやってみたい!」
そう思ったら、まずは体験会を探してみましょう。
ピックルボールは専用コートだけでなく、地域の体育館やテニスコートなどでもプレーされています。
最初から道具をそろえる必要はある?
初めての場合は、パドルやボールを貸し出している体験会がおすすめです。
実際に、道具のレンタル付きで参加できる初心者向けイベントも開催されています。
参加する前には、次の点を確認しておくと安心です。
・初心者向けの体験会かどうか
・ パドルやボールの貸し出しがあるか
・ 1人でも参加できるか
・参加費や必要な持ち物は何か
まずは基本的な打ち方を教えてもらい、短いラリーから挑戦してみるといいでしょう。
ルールを全部覚えなくても大丈夫?
ピックルボールは、一般的な得点方式では11点先取、2点差をつけると勝利です。
ただし、実際の試合ではサーブの順番や立ち位置など、細かなルールもあります。
最初からすべて暗記する必要はありません。
初心者向けの体験会なら、実際にプレーしながら覚えていくこともできます。
難しく考えすぎず、まずはボールを打つ楽しさを味わってみてください。
これからもっと身近なスポーツになる?
日本ではまだ知らない人が多いピックルボールですが、体験できる場所や競技を紹介する機会は少しずつ増えています。
興味深いのは、すでにプレーしている人だけでなく、これから体験してみたいと思っている人もいることです。
今後、初心者向けの体験会や身近なプレー場所が充実すれば、そうした人たちが実際に競技を始めるきっかけになるかもしれません。
テニスとも卓球とも違う、ちょっと不思議なラケットスポーツ。
新しい趣味を探しているなら、ピックルボールを一度体験してみてはいかがでしょうか?
参考






